2021年04月17日(土)
Saturday 17 April 2021
第105回例会
105th meeting
※メンバーのプライバシーに配慮し、人物が特定しうる写真にはぼかしを入れています。
第105回例会
4月17日(土)、東京に「まん延防止等重点措置」が発令されて初めての例会が開催されました。
実は、3月の緊急事態宣言解除の後、改めて会場を予約し、ハイブリッド例会の準備を進めていたのですが、残念ながら「まん防」発令により急遽「オンライン(オンリー)例会」に変更を余儀なくされました。とはいえ、今回も、オーストラリアやアメリカなど、国境を越え、地球上の様々な場所からみんなが参加するというオンラインの威力を最大限に発揮!環境の変化に柔軟に対応し、したたかにウィズ・コロナの時代を生き抜いていくことが求められますね。
さて、今回の司会(TMOE)は、インドネシア出身の留学生Aさん。あれ、いつの間に日本語が話せるようになったの?と思うような流暢な日本語(と英語のバイリンガル)で、例会を見事に仕切ってくれました。今回2回目の司会でしたが、「経験」の少なさを万全の「準備」でカバー。準備って大切ですね!
「5分間LGBTQレクチャー」では、会長のGさんが、世界の同性婚事情について説明してくれました。今年の3月17日、札幌地方裁判所が「同性婚を認めないのは法の下の平等を定めた憲法14条に違反する=違憲」との判決を下しました(=残念ながら同じ日に、新宿区議会では、自民党や公明党などの反対により、同性パートナーシップ制度が否決されてしまいました)。日本では、同性婚の実現にはまだ時間を要しそうな中、今日のレクチャーでは、①G7と呼ばれる先進諸国で同性婚を非合法にしている国は日本だけ、②もっと遅れている国の中には同性婚はもとより、同性同士の性的関係すら非合法(場合によっては死刑)にしている国もあるーーという現状について、分かりやすく解説してもらえました!理解が進むことにより、少しでも早く、「自分で選んだわけではない生まれつきの性的指向」による法的な不平等・差別が解消されることを期待したいです。
準備スピーチは、Kさん、Yさん、Tさんの3名。3人とも、性的指向や性自認にまつわる悩みを元に、これまでの人生で得てきた教訓について語ってくれました。「時が経てば解決するよ」と言われ悩んだ幼少期。自分自身をようやく受け入れるようになった後こぎつけた同性との初デートで、世間の目が気になって台無しにしてしまった経験。理想の相手に出会っても、トランスジェンダーである自分に自信が持てず、受け入れられないんじゃないかと常に不安を抱えていた日々。LGBTQは一人で悩みがち。このような体験記を聞けたり、相談できる相手ができるだけでも、人生は相当生きやすくなるなと、改めてTRTMCの価値を再認識しました。
「即興スピーチ」の時間では、Cさんによる「nostalgia」というテーマ設定の下、「自分がほかの子供と違うと思った経験」「10年間で変わった自分」「もし自分が今子供だったらどういう大人になるか」など、LGBTQとして誰もが一度は考えたことのあるテーマについて、参加者がそれぞれ即興でスピーチを行いました。
オンラインで、なかなかみんなに会えない歯がゆさはあるものの、TRTMCが、みんなが周到に準備し、それぞれの思いや、人生の教訓、みんなへの思いやりを共有する場であることには、変わりありません。LGBTQとそのアライのコミュニティとして、引き続き、コロナに負けず、頑張っていきます!